生涯
1826年に貧しい家庭に生まれたベルンハルト・リーマンは、19世紀でもっとも著名な数学者の一人で、ドイツ出身です。病身のため研究生活は短く、39歳で亡くなりました。
リーマンの名を持つ定理
特に、幾何学への貢献は大きく、彼の名を持つ定理が多くあります。以下に数例を挙げます。
リーマン幾何学
リーマン面
リーマン積分
リーマン予想
彼が残した一番有名なものは、素数の分布に関する問題でしょう。それは、”リーマン予想”と呼ばれています。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
この問題の証明は非常に難しく、現在でも未だ証明されていません。7つあるミレニアム懸賞問題の一つで、その賞金額はなんと一億円です。(ミレニアム懸賞問題とは、アメリカのクレイ数学研究所によって2000年に発表された100万ドルの懸賞金がかけられている7つの問題のことです。)
リーマンの研究は先駆的で十分に理解されなかった
リーマンは、アーベル関数の研究によって当時の数学者から高く評価されましたが、その他の研究では、時代を先取りし過ぎていたため、当時の数学者には十分には理解されず、その研究分野が正統な評価をされたのは、20世紀になってからのことでした。